『え!?ちょ、ふざけんな!?』
急遽飛び込んできた競走馬152頭の出走停止!
原因は競走馬の餌から
ドーピングとして禁止されている成分が検出。
一体なぜこんなことが起きてしまたのでしょうか。
この記事では
- 禁止されている薬物の成分と効果
- 何故直前まで分からなかったのか
- 馬にドーピングなんてあるの?
について記事にしました。
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禁止薬物検出!JRA出走馬152頭出走停止!ドーピング成分とは!
日本中央競馬会(JRA)は15日、東京、阪神、函館の各競馬場で15、16の両日に出走する予定だった156頭を競走除外にした。
禁止薬物を含む飼料添加物を摂取した可能性があるためで、これだけ大量に除外されるのは異例の事態。JRAは飼料添加物の生産業者に対して指導などをする方針で、生産業者は商品の販売を停止するとともに回収を始めた。対象馬を含む馬券は払い戻される。
JRAによると、14日夕、競走馬理化学研究所の検査で該当馬が摂取した飼料添加物から興奮作用のある禁止薬物「テオブロミン」が検出されたことが発覚した。
個別馬の検査には時間が足りなかったため、競走の公平性を期すため摂取の可能性のある28厩舎(きゅうしゃ)の競走馬を対象に除外した。次週については、28厩舎所属で出走を予定している馬の血液検査を行い、陰性だった場合は出走を認める。
禁止物質が出た添加物は、横浜市内の生産業者が取り扱っているもので、長年、使用されてきた。商品を販売する際には、事前に研究所の検査を受ける必要があるが、生産業者は検査結果が出る前の昨年12月~今年5月に卸売業者に納入し、計28厩舎が購入した。この添加物から禁止薬物が見つかったのは初めてという。
JRA広報室は「事実と経緯を調査した上で、生産業者にしかるべき対応を検討する」と語った。生産業者はホームページに「多大なご迷惑、ご心配をお掛けしたこと、深くおわびする」などとした文書を公開。毎日新聞の取材に対して、原因などについて「現在調査をしている」と述べた。
15日の売り上げは、東京競馬が前年比2.9%増だったが、阪神競馬は同10.6%減、函館競馬は20.7%減と大きく下げた。
また、帯広、金沢の地方競馬でも同様に競走除外とする処置をとった。【真下信幸】
出展:毎日新聞
馬たちから検出された禁止成分テオブロミンとは
テオブロミンと言うのはカカオとかチョコレートに含まれているカフェイン成分です。
あなたもご存知だと思われますが、カフェインには眠気覚ましに使ったりと興奮作用があると知られていますよね!
これを聞くと
『は?馬にドーピングしたって事??』
ってなりそうなんですが、今回の事件の問題部分はJRA認定の飼料(エサ)からテオブロミンが検出されたと言う点なのです!
テオブロミンの効果は強心作用や気管支拡張などレースを優位に進める成分だと言う事が知られています
競走馬に与えるカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」というサプリメントは主に馬の疲労回復に効果のあるサプリとして一般的に使われているものなんだそうですが、今回はそのグリーンカルから禁止成分が検出されたとの事。
欧州食品安全機関によると、一定量以上のテオブロミンを動物が摂取すると、過剰な興奮や呼吸心拍数の増加があるらしいのです。
その中でも馬が摂取した時には特に顕著に症状が出るらしく、肝臓や甲状腺に影響が出る事も・・・
そう言った事から、動物の餌としては不向きであると言われていたそうです。
何故禁止薬物が検出されたのか製造会社は?
JRAがメーカーからグリーンカルを購入
↓
競走馬理化学研究所がグリーンカルを検査
↓
JRAが検査結果出る前に各厩舎へ販売開始
↓
競走馬理化学研究所の検査結果が陽性で出る
↓
JRAがグリーンカル購入厩舎の管理馬全頭抹消こういう流れだよね?ふざけてんの?
— まゆ (@mayu_pocari) June 14, 2019
製造会社は横浜市にある日本農産工業と言う会社で”ヨード卵光”で有名な会社です。
JRAによると通常製造するごとに、製造するごとに競走馬理化学研究所の検査を受けて、禁止薬物が検出されなかったことを確認してから出荷することになっているらしいのですが、
この日本農産工業は検査結果が出る前に出荷して、時間差によって発覚したと言う事です。
これに対してJRAは
『厳正な処分を検討している』
といっていました。
しかし、これは製造会社だけのせいではないですよね。
JRAから販売されいる飼料を買って馬に与えたらドーピングになるから出場停止。
これはJRA側にも責任があり、検査された証明書があるかどうか確認していなかったからこそ起きた問題だと思います。
しかしこの問題、更なる疑惑が湧いています。
製造元の日本農産工業は
『原材料にテオブロミンは含まれていない』
と言っています。
となれば残る可能性は”薬物混入疑惑”と言う事になりますよね。
これはさすがに飼育する側では防ぎようのない出来事。
悲惨すぎますよね・・・
日本農産工業はどんな処分が待っているんでしょうか・・・
日本農産工業の処分や使用者への法的処分
日本農産工業に対するJRAからの処分として考えられるのは、当然”取引停止”でしょう。
一度失った信用は取り戻すことが難しい。
として、トカゲのしっぽ切りを実施することは想像が容易です。
しかし、この競走馬のドーピング問題は使用者には法的処罰が待っています。
【競馬法】
第31条次の各号の一に該当する者は,3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する.(2)出走すべき馬につき,その馬の競走能力を一時的にたかめ又は減ずる薬品又は薬剤を使用した者
これがまた表面化して問題になる可能性がありますよね。
処罰の対象は使用した者です。
日本と言う国はちっさい割にはいちいち法律の微修正がされない国です。
今回厩舎の人たちには全く罪はありませんが、それでも事件として立件され、型にはめられると立派な容疑者になてつぃまいますよね。
『ダメだとわかってて使ってたんじゃないの?』
なんてゲスい捜査が入る可能性だってあります・・・
まとめ

いかがでしたか。
今回のJRAの禁止薬物出走馬大量抹消事件。
原因としては製造元の日本農産工業が検査結果が出る前に出荷してしまっていたと言う事。
しかし、日本農産工業からしてみれば『原材料に禁止成分が入っていない』となると寝耳に水の話でもありますよね。
今後責任の所在がどこにあるのかと言った大人の喧嘩が始まりそうです(苦笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました!