『はしかに感染したらどうしたらいいんだろう』
ご自身や、家族が感染しても怖いですが、自分の子供に感染した事を考えると、もっと怖いですよね!
しかも、対処法を知らないことも・・・
特に最近では”沖縄”ではしかが流行っていたり、”海外”からウイルスが持ち込まれたりと、第三者的な感染源が発生しています。
”はしか”は強烈な感染力をもち、”治療法もない恐ろしい病気”です。
そして、”確実に防ぐ方法もない”。
となれば、感染した時にどういった対処が必要なのか絶対に知っておいた方がいいです!
この記事では、そんな悩めるパパさんママさんのために極力わかりやすく記事を書きました。
是非参考にされてください!
大事なのは感染初期~発症数日後です!
気になるトピックをClick!
子供が”はしか”に感染?その初期症状は?
はしかって、ものすごく感染力が強いって聞いたけど、うちの子大丈夫かしら・・・
数日前からずっと熱出しててしんどそう・・・
でも、”はしか”って発疹が出る病気でしょ?
だったら、うちの子は発疹なんて出てないし大丈夫よね。
こまりさん、ちょっと待ってください!
”はしか”っていきなり発疹が出るわけじゃないんです!
風邪のような症状が出たら、”はしか”の可能性を疑った方が、早期対応できますよ!
はしかの初期症状が出る時期を”カタル期”といって、一番感染力が高い時期なんですが、”非常に見分けにくい時期”でもあるのです。
3つの感染経路を把握しよう!
そうなんです!
ちなみに感染経路としては この三つです!
- 飛沫感染(くしゃみや、咳による感染)
- 接触感染(触れて感染)
- 空気感染(同じ空気を吸って感染)
どれもこれも、防ぐのがほぼ不可能と言ってもいいぐらいなんです・・・
え~!?
じゃあ身近な人達が”はしか”にかかったことが分かった時点で、自分自身も感染している可能性があるって言う事ですか!?
そうなんです・・・
免疫ができていない人は ほぼ確実に感染すると言われています。
さらに厄介なのが、潜伏期間が10~12日間ほどあって、感染経路の特定が非常に困難なのです。
どこで感染したかわからないって言う事ね・・・
恐ろしい(泣
特に、飛沫感染っていうのが本当に厄介なんですよ。
”はしか患者さん”が咳とか、くしゃみをすると、その飛沫がしばらくふわふわと空気中に漂います。
そして、その飛沫を吸ってしまった人は
免疫ができていない限り
”ほぼ確実に感染”します。
それが”はしか”の恐ろしいところなんですが、感染したら、
9割以上の確率で発症します!
そうなんだ・・・
なるせさんのお話を聞くまでは ”はしか”なんて『昔の話』ぐらいにしか思ってませんでしたが、そうじゃなかったんですね・・・
そうですね。
”はしか”を早く発見できると、二次感染の予防などの対策が打てるので、早期発見が重要です。
この症状が出たら警戒レベル!
一番感染力激高のカタル期。
その特徴をご紹介しますね!
※重要!感染初期の症状は4つ!~カタル期~
”カタル期”にでる症状は主に4つ。
カタル期の症状
- 上気道症状(風邪の症状)
- 高熱(3~5日程度で下がる)
- 結膜炎のような症状(目ヤニが出る)
- 口の中に白い斑点(コプリック班)ができる
”はしか”の症状その① 上気道症状とは
風邪を引いた時には 鼻粘膜からのどの粘膜に感染して、そこにウィルスがウジャウジャ繁殖することによって、鼻水がでたり、鼻が詰まったり、くしゃみや咳が出たりします。
あとは、風邪をひいた時って、のども痛くなったりしますよね!
上気道症状っていうのは簡単に言うと、”風邪をひいたときに起きる症状”ってことなんです。
別名:上気道感染症とか風症候群って言われる場合もあります。
”はしか”の症状その② 高熱
高熱と言っても、”インフルエンザ”の様に、40度も出るわけではなく、38度前後の熱が出ます。
だから余計に”ただの風邪”だと思っちゃうんです。
人によって個人差はありますが、”不機嫌”そうにしたり、”倦怠感”からだるそうにしたりと言った行動が見られます。
そうですね。
こまりさんも含め、お子さんが小さい内のパパさんママさんは 熱が出るたびに頭の片隅にでも”はしか”の可能性は警戒しておくべきです。
あ、あとよく聞かれるのですが、
大人でも症状は同じです!
はしかの初期症状では高熱が2~3日程度で一回下がります。
『お熱下がってよかった~♪』
と思ったら、また高熱が出る。
っていう特徴があるので、熱が下がって、半日程度でまた高熱が出始めたら”はしか”を疑った方がいいです!
その通り!
大概の場合、再度熱が上がったときは
元の体温を上回る事が多い
です。
逆に熱が下がってそのままなら、普通の風邪と見てもよさそうですね。
そして・・・”はしか”に感染していたら、この再度高熱が出たあたりから発疹が出ます。
この段階が”はしか”感染の中期と言われる段階です。
”はしか”の症状その③ 結膜炎のような症状
見た目に出る症状として”結膜炎”の症状があります。
目が充血して、目ヤニがたくさん出ます。
目ヤニで目が固まって、目が開かなくなって泣いちゃう事も・・・
その通り!
だから、目が充血して
『目ヤニがなんか多いな・・・』
って思ったら”はしか”を疑うサインの目安となりますね!
”はしか”の症状その④ 口の中に白い斑点
そうですね。
なので、①~③の症状が出た場合は 見辛いとは思うんだけど、口の中を見てあげたほうがいいです!
あ!口の中触るときは手袋は絶対にしてくださいね!
あなたまで感染してしまいますので・・・
口の中のどんなところを見てあげればいいんですか?
口の中に白い斑点(コプリック班)が出てたら”ほぼ確実にはしかに感染”していると言ってもいいでしょう。
すぐにお医者さんに診てもらいましょう!
でも、お医者さんに診てもらうには前持った準備が必要です!
確かに、”はしか”を発症すると、感染を防ぐ為に個室での治療になります。
入院は確実です。
でも、さらに注意が必要なのは
『誰が、どうやって、病院に連れていくか』
が重要なんです。
この件に関しては特に重要なので詳しくお話ししますね!
この”カタル期”に不用意に病院へ行ってしまうと、他の人たちに感染させてしまう可能性が高いので、病院に行こう!って決めたら、まずは行き先の病院へ先に連絡することを忘れないでくださいね!
”はしか”に感染したら絶対すべき4つの事!
先ず最優先でやる事は”自分自身を感染から守る”事です!
感染経路としては接触感染、飛沫感染、空気感染の3つでしたね。
この中で飛沫感染を含む、空気感染が”物理的接触”が無くても感染します。
自分自身が感染しないようにすることは勿論、の事、早期対応で2次感染を防ぐことも可能です。
このパートではその方法をお伝えします。
感染したらすべきことその① マスクの装着
こまりさん、ちょっと待って!
くしゃみや咳で一度飛散された”はしか”のウィルスは 乾燥した後も空気中を漂っています。
その為、粉塵やPM2.5や火山灰なども防ぐことのできる
”N95″というマスクでないと意味がありません!
”感染者”がいなくなった空間にもウィルスが飛んでいるので、警戒が必要なんですよ!
あ、普通のマスクじゃダメなんだ・・・
それに、”いなくなった後”っていうのは全く考えてなかったわ・・・
意外と知らない方が多いんですよね・・・
それに、感染してから買いに行ったのでは 明らかに遅く間に合わないので、
”あらかじめ常備しておくことが重要”ですよ!
あと、家族全員の分×3倍ぐらいの数は 最低限欲しいところです!
その通り!
楽天でも売っているので、”もしもの時”の為に常備しておいてください!
|
じゃぁいつまでマスクしてたらいいんですか??
それ、それお伝えしないと無限にマスクしないといけない所でしたね(笑
空気中に飛散した”はしか”ウィルスは約2時間で死滅すると言われています。
だから、念の為一晩マスクつけっぱなしにするぐらいでちょうどいいのかもしれませんね!
感染したらすべきことその② 手袋の装着
”はしか”を発症し、症状が中期に入ると発疹が出ます。
一番多いのは耳の後ろや、手足から出ることが多いですね。
その発疹部分に触れると感染してしまいますので、”はしか感染の疑い”がある段階からゴム手袋を使用し、接触感染予防に徹してください。
はい、手袋に関しては薄手で密着するものであれば特に問題はありません!
当然のことですが、接触に気を付けるのは”手”だけじゃありません。
使用した体温計・タオル・食器などありとあらゆるものにウィルスが付着していますので、細心の注意が必要です。
ゴム手袋は体液などが付いたときにわかりやすい黒色がおすすめです!
|
感染したらすべきことその③ 緊急ワクチン接種
残念ながら、”はしか”に感染してしまった人はこれから治療に入るしかありません。
でも、こまりさんの様に、看病なり近くにいる人の”はしか”感染によって、自分自身が空気感染や接触感染している可能性が高い場合には、72時間以内に緊急ワクチン接種を受ければ、発症を防ぐ事が出来たり、発症しても症状を軽減することができるんです!
でも、そんなワクチンっていつでも用意してないんじゃないんですか?
どこに聞けばわかるんでしょうか??
まずは行きつけではなく、最寄りの医療機関に聞いてみるか、思いつかなかったら”119番”や、近くの消防署などに問い合わせしても教えてくれます。
感染したらすべきことその④ 病院との連携と搬送計画
今度は実際に感染した子供をどうやって病院まで運ぶのか?
と言う点についてご紹介します。
絶対だめです!
タクシーで行ったら運転手さんに感染するかもしれません。
もちろん電車やバスはもっとNGです!
こまりさん自身が、過去に”はしか”に感染していると抗体があるはず。
だから、ご自身で連れていくこともできますが、移動手段がないとなると少し厳しいですね。
そういった場合は”119番”か、日中であれば”保健所”に電話で連絡して相談してみてください。
あとは他の人に頼る事ですが、条件があります。
条件①
1969年(昭和44年)以前の生誕の方は、今の様に予防接種の環境がなかった事から、ほぼすべての人が”はしか”に感染しており、”抗体”が出来ています。
結果”はしか”に感染する確率が極めて低い人たちと言えます。
目安は50歳以上の方々となります。
条件②
抗体検査を受けて”抗体がある事がわかっている人”
以上二点です!
しかし、抗体があるからと言って”感染しない”と言うわけではないので、やはり他人には頼みづらいところだと思います。
だからまずは医療機関に連絡を!
”はしか”って実はそんなに怖くない?
とんでもない!
確かに”はしか”は昔に比べて、
命を落とす人が減ったのは事実です。
怖がらせるつもりはありませんが、実際に後遺症が残ったり、合併症を引き起こして、命を落とすこともある非常に怖い病気です!
昔は
『子供の自慢をするのは ”はしか”が終わってから』
(幼くして”はしか”で命を落とすことが多かったため)
なんて言われていた時代もあったぐらいなんです!
だから、絶対に侮ってはいけない病気なんです!
さらに、妊婦さんが発症した場合、流産の可能性が高まる為、何が何でも妊娠中の発症は避けたいところです!
合併症!?
そんなの初めて聞きました!
一体どんな合併症が起きるんですか・・・?
”はしか”感染による代表的な合併症は3つ
”はしか”がきっかけで起きる合併症は次の3つです!
- 肺炎
- 脳炎
- 中耳炎
これも順番に説明していきますね!
はしかの合併症①麻疹肺炎(ましんはいえん)
”はしか”を発症すると、体の中の細胞が破壊されます。
その結果、肺炎球菌などによって引き起こされる合併症が肺炎です。
”肺炎”と一言に言ってもいくつか種類はあるのですが、怖いのは ”はしか”の合併症で肺炎を発症した時の死亡率です!
”はしか”に感染した6%の確率で発症して、乳児の場合は60%の確率で命を落としています。
はしかの合併症①脳炎
脳炎はだいたい0.1%(1000人に一人)の確率で発症すると言われています。
でも発症したからと言って、必ず命を落とすわけではありませんが、脳炎が発症した3割弱ぐらいの確率で後遺症が残ると言われています。
そう!
後遺症の一例としては
- 身体麻痺(しびれ)
- 痙攣
- 精神発達の遅れ
- 異常行動
があります。
さらに15%の確率で命を落とすと言われていて、肺炎と並ぶ二大死因と言われてるんです!
はしかの合併症①中耳炎
次に多いのが中耳炎です。
もちろん命を落とすことはありませんが、耳を痛がったり、耳が詰まった感じがするので非常に不快です。
なので、小さい子だったりすると説明も難しいので、”機嫌が悪くなったり”することが多いです。
治療としては抗生剤の内服などが一般的です
そうなんです!
でも、お医者さんが言ってる説明って難しいじゃないですか^^;
やはり大事なのは、他人事だと思わず、まずは疑って早期対応を心がける事ですね!
※重要”はしか”の治療法と回復後の注意点
なるせさん!
もし”はしか”に感染したらどういった治療をするんですか?
当然そこが気になりますよね!
でも・・・残念ながら”はしか”の治療法は無いんですよ・・・
あくまでも、辛いのを和らげる所謂”対処療法”しかないんです。
なぜかと言うと、”はしかウィルス”は遺伝子等の構成によって、多種多様に姿を変えると言われています。
なので、治療法を見つけても、また別の形となって襲ってくると言った感じですね。
あと、重要な事があります!
”はしか”の患者さんに接触した後、カタル期の症状が出たら72時間以内に緊急ワクチンを接種する事!
そうすることによって、症状が出なくなったり、発症しても感染しにくい状態に持っていく事が出来ます!
なるほどぉ。
じゃぁ患者さんに接触した後の潜伏期間の12日間後ぐらいの自分の症状に気を付ることが重要ってことですね!
治療後の注意事項
”はしか”は治ったとも注意が必要です。
『治った!』
と思って会社や・学校・保育園などに行ってしまうと更なる感染者を出してしまう可能性があります。
ではどうすればいいのか?
基準としては”学校保健安全法”によると
- 解熱して3日間経過後
- 赤い発疹が出てから4日間経過後
上記二つのどちらか長い方が終わった後が、職場や、学校の復帰の目安になります。
重要なのでぜひ覚えておいてくださいね!
予防接種
”はしか”はとにもかくにも感染しないようにすることが、最重要です!
となると”予防接種”がまず頭に浮かぶと思います。
そうです!
と言いたいところですが、完全に防ぐことはできません。
赤ちゃんの場合生後12か月~24カ月の間にMR(麻疹・風疹ワクチン)接種が義務付けられています。
注射なんてしたら可哀そうだから・・・
と言って先送りにすると”取り返しがつかない事”になりかねないので、生後12か月を経過して、赤ちゃんの体調が良かったら、すぐに受けに行きましょう!
『生後1年間は赤ちゃん外出禁止!』
と言われているのは”はしか”に感染して死亡するリスクが高いからなんです。
そして、次にMRの接種を行うのは
小学校入学前のタイミングです!
これで、最低限の免疫ができるとされ、MR接種を受けた後も体は”はしかウイルス”にさらされているのですが、元ある抗体と新しい”はしか”ウィルスによって抗体が維持・更新していくイメージで持続します。
逆にMR接種後”ほとんどはしかウイルス”に接触しない時期が続くと、抗体も弱ってきますので、”はしか”にかかりやすい状態になっていることも・・・・
こればかりは目に見えるものでもないので、外見からはわかりません。
そんな時は各医療機関で、抗体があるかどうかのテストをしてもらえますので、大事に至る前に念のために調べてもらいましょう!
抗体検査の価格は大体¥5,000,-前後で受ける事が出来ます。
MRワクチンは多少前後するものの¥7,000,-前後である事が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
昔から当たり前のように効く”はしか”。
今となっては重症になった人を聞かなくなり、軽視する人が多いです。
しかし、今までの説明に会った通り”感染力が異常に高く、治療法もない恐ろしい病気”です。
さらに合併症を併発すると死亡リスクが跳ね上がりますので、早期発見・感染拡大予防が最重要です!
まとめ
- 高熱がさがって半日程度で再度ぶり返したら警戒
- カタル期(初期)が一番感染力が高い
- 家族が感染したらマスクと手袋で予防
- 感染した疑いがあるなら緊急ワクチン接種を
- 患者の搬送は抗体がある人だけ
- とにもかくにもまずは医療機関に連絡を
うちの上の子も今年から小学生。
おおきくなったなぁ~^^
としみじみ考えるも、小さい内は”熱が出る度”にはしかを警戒して、様子を見続けてきた過去を思い出します。
本当に自分にとって息子たちは宝物です。
予防接種もきっちり打ったので、結局は感染したことは無いのですが、もしあなたのお子さんが、MRワクチン2回目が未接種であるならば、すぐに摂取させてあげてください。
世の中には
『ワクチン接種は薬品メーカーの陰謀』
『そんなもので防げない!』
と言われる方もいますが、受けて悪影響がないなら
”おまじないでも何でもいいから受けとけ!”
ってなります。
だって、亡くなってからでは遅いのだから・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました!